先日、平昌オリンピックの
フィギュアスケート女子では
フリー演技が終了し
日本の宮原知子選手が4位入賞と
大健闘しましたが、
結局はロシア勢の
ワンツーフィニッシュで
終わりましたね。
ロシア勢は今大会も
ショートプログラムから
完璧な演技を披露し、
歴代最高得点を出すなど
全くミスをする雰囲気が
ありませんでした。
あの大舞台でも緊張しない
彼女たちの強さ、
精神力はどこからくるのでしょう?
今回はそんなフィギュア女子の
ロシア勢の強さの秘密に
迫ってみます!
フィギュア女子 ”ロシア勢”はなぜ強い?
ソチオリンピックで史上初めて
“アデリナ・ソトニコア”選手が
ロシア勢として個人金メダルを獲得しました。
それ以降世界の勢力図が
大きく変わってしまい
そこからグランプリファイナルは
ロシア勢が三連覇しました。
なぜここまで強いのでしょうか?
ロシアのモスクアには
“サンボ70”という
国営施設があります。
その施設は数々の
メダリストを輩出してきた
トップアスリート養成施設です。
国としてスポーツに対し
大きく取り組んでいる事で
ここまで世界をけん引するまでに
なったと思われますね。
そこにはもちろんフィギュア専用の
リンクも整備されています。
2016、17年の世界選手権優勝、
今回の平昌オリンピックでも2位の
前世界女王の“メドベージェワ”選手も
もちろんこの施設で育ちました。
サンボ70にはリンク以外にも
様々な施設があり
振り付けやバレエレッスンを
専属で行う施設、
隣にはジムも完備され、
一つの建物に全てが完備されている
施設は大変珍しいことです。
そこにはスケート以外にも
振り付けから体作りに至るまで
全メニューが徹底管理されています。
そして何よりも驚くべきことは
選手の圧倒的な練習量だといいます。
メドベージェワ選手らに
指導しているのは“エテリ”コーチ。
その練習はとにかく過酷で
選手たちは1時間半休むことなく
延々と滑り続け、
そのまま本番を想定して
音楽を流して練習まで行っています。
これを午前と午後の二回
行っていると言います。
疲れていてもいなくても、
気分が乗っていてもいなくても
この練習は毎日行われます。
練習しない間にライバルは
練習しているからと、
他国にスキを与えないそうです。
そして練習では試合本番で
披露しない三回転ジャンプを
三連続で飛ばせています!
なぜそこまでやらすのか?
練習で150%の事が出来れば
本番では100%以上の結果を
出すためです。
本番のプログラムより
難しい事ができれば
精神的に楽な状態で本番に
臨めるはずと、
練習では精神的・肉体的にも
追い込みます。
そしてノンストップで行われる
練習で誰よりも追い込む事で
本番でも失敗しない強靭な精神力を
作り上げるんだそうです。
それこそが近年圧倒的な成績を
残すロシア勢の強さの秘密でした。
もちろん今回の平昌オリンピックで
優勝した“アリーナ・ザギトワ”選手も
この施設で育った1人です。
アリーナ・ザギトワの強さの秘密は?
今回の平昌オリンピックでも
誰よりも完璧な演技を披露し
ショートからフリーまで
最高得点で優勝した。
ザギトワ選手の強さは
どのように生まれたのでしょうか?
ザギトワ選手は
6歳でスケートを始め
12歳で親元を離れ、
モスクワに移住してきました。
2016年に行われた
ジュニアグランプリファイナルで
ジュニア選手で史上初の
200点越えをマークし
優勝してしまいました。
その時に同じく表彰台に
上がっていたのが
日本の“坂本花織”選手です。
今シーズン、シニアデビューを
前にしたザギトワ選手を
エテリコーチは徹底指導しました。
そしてメドベージェワ選手同様に
追い込み極限まで精神力を
高めさせました。
疲労をかかえながらも
ザギトワ選手はコーチの期待に応え
ジャンプを全て成功させ
自信満々にコーチの所に
戻ると心無い言葉が‥
「あなたの演技は見ていてつまらない、
心ここにあらずね。」
15歳のザギトワ選手‥
放心状態でした。
しかし、怒られても怒られても
ザギトワ選手は何度も何度も
コーチの指導のもと練習から
完璧な演技を披露していきます。
ザギトワ選手にとって
コーチの存在は第二の母のような存在で
互いに理解しあっているからこそ
厳しい指導も理解でき
真っすぐに取り組んでいます。
エテリコーチの存在があるだけで
力を与えてくれる、と
ザギトワ選手も語っていました。
それでもリンクを降りれば
15歳の一人の少女です。
スケート以外の面で
精神的な支えになっててくれるのが
モスクアで一緒に暮らす
祖母のナジリャさんの存在です。
練習で疲労しきった
ザギトワ選手を気づかい
食事は彼女の大好きな
“寿司ロール”を食べに行く事が
多いそうです。
ザギトワ選手は箸も丁寧に使い
この食事の時間が一番の
癒しの時間だそうです。
そして親元を離れ
この生活を続けて三年、
経験豊富な選手との闘いを楽しみと
プレッシャーはなくむかえた
グランプリ大会の中国大会では
なんと練習でした事のない
ジャンプのミスをします。
彼女自身も緊張していた、
ミスをした自分に失望していると
ショートは4位で終えます。
ですが負けず嫌いの彼女は
フリーに向けて誰よりも早く
練習を開始し、
コーチとの練習を
思い出すかのように
試合前の6分間練習に
取り組んでいました。
そんなジャンプの練習中、
信じられない光景が‥
ザギトワ選手がジャンプの
練習をしていました。
そして‥
“三回転、三回転、三回転、三回転”
なんと三回転ジャンプを連続で
4度も飛んでいたのです。
衝撃の光景には誰もが目を
点にしてしまいました。
そこには練習で150%の
力を出す事で
本番で100%以上の力を
当り前のように出せる
コーチの教えがあったから
飛べたのだと思います。
この大会のフリーでは
完璧な演技を披露し、
シニアデビュー戦を
見事ショート4位から
逆転優勝で飾りました。
二戦目のフランス大会でも
圧倒的な強さで優勝しました。
現在15歳のザギトワ選手。
女子フィギュア界はしばらく
ザギトワ選手を中心に
回っていきそうですね。
ロシア勢のメダルに日本が貢献?
親日家が多い事で知られる
ロシア人ですが、
今回の平昌オリンピックの
金銀ワンツーフィニッシュに
日本が大きく貢献していた事を
アナタは知っていましたか?
ロシアスケート陣営は
平昌オリンピックの団体戦後、
よりよい環境で調整を行う為、
一度韓国を離れたのです。
そして調整先に選んだ国が‥
日本でした!
日本の環境でより良い調整を積むために
一度韓国を離れたのです。
でもどうして日本なんでしょう??
誰もが口にしていました。
ロシア陣営は、
もしオリンピックが韓国以外で
開催されていたら
わざわざ韓国で調整を行うだろうか?
日本を選んだ理由は
質のいいリンクが沢山あって
しかも外国人に優しく
良いサポートをしてくれるのだそうです。
日本にはプールなど
リンク以外の設備も
備わった施設が充実していて
ジャーナリストや批評家も
居ない静かな環境があり
選手のリフレッシュには
最適な環境なんだそうです。
もう一つの理由が、
韓国での練習時間の問題でした。
韓国では一日30分程度しか
練習時間がなく、
どの国よりも練習量で
力をつけてきたロシア勢にとっては
その練習時間が短い事で
選手のコンディションが
崩れてしまうと思ったのでしょう。
韓国では平昌オリンピック期間、
沢山の選手が一度に練習を行い、
わざわざ早朝から起きて
練習しないといけませんでした。
それなら飛行機で一時間程度の
日本で調整を行った方が
効率がいいと判断したのです。
そして日本の新潟県を
合宿場所に選んだ点については
韓国との時差がなく、アクセスがよく、
韓国仁川空港に直行便が
飛んでいることだそうです。
個人の選手が練習を積むには
最適な場所が日本らしいです。
実はザギトワ選手も
メドベージェワ選手も
大の親日家だったんです。
メドベージェワ選手は
意外な一面を持っています。
それはコスプレが大好き!
ある大会のエキジビションでは
セーラームーンの衣裳で
会場を楽しませてくれました。
ザギトワ選手も日本で生まれた
キャラクターのぬいぐるみの
“コリラックマ”が大好きと、
ロシア勢の両エースに
精神的な安心感を与えていたのは
実は日本だったのです!
まとめ
今回の平昌オリンピックでは
メダルに届かなかった
日本人選手ですが
日本は国として今回の
ロシア勢のメダル貢献に
大いに関わっていたことが
わかりましたね!
次回のオリンピックでは
ぜひ日本としても
メダルを期待したいですね♪
忘れてはいけません。
日本にもまだダイヤの原石が
いるではないでしょうか?
16歳の”本田真凛”選手♪
期待しましょう!
ここまでお読みいただきありがとうございます♪
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